鏡を見ると顔のたるみがきになる、ブルドックのような顔の輪郭になってきた。
年齢により顔はどんどん下に下がり顔つきが老けていってしまいます。
フェイスリフトはそんな顔のたるみを改善するアンチエイジングの美容整形です。
『かなり高額な種類もあるけど、これって1回やれば永久的に顔を引き上げてくれるの?』
こういった質問も多くいただきます。
しかし、答えは『NO』。
え、永久的じゃないのと驚愕した方もいるかもしれません。
落ち着いてください。『永久じゃない』と言ったのには意味があります。今回はフェイスリフトが実際にどのくらい持つのかを忖度なしにズバリ解説させて頂きます。
『永久じゃない』フェイスリフトの意味とは
多くの方が切るフェイスリフトは永久的な整形だと思っていますが、実はそうではありません。まずは切るフェイスリフトについて解説させて頂きます。
切るフェイスリフトも更に分けられた種類がありますが、一貫しているのは顔の一部を切開してたるみを引き上げるということです。
持続期間が長いとされている切るフェイスリフトは、文字通り皮膚を切開して余分な皮膚の切除やたるみの根本を引き上げます。施術を実際に見た私でも、これをすればずっと若い顔でいられるのではないか、これさえあれば老いる事なんて怖くないと思いました。しかし現実は甘くなく、切るフェイスリフトにも欠点がありました。
それは施術後から、また加齢と共に垂れ下がってしまうという事です。今までの状態を元の位置に戻すことは出来ますが、それを食い止め続けるというのは難しいのです。
フェイスリフトは一生のうちに何回出来るか?
それでは、たるむ→フェイスリフトをする→たるむ→フェイスリフトをする、を繰り返せば無敵な気がしますよね。しかし切るフェイスリフトは一生のうちに何度も出来る整形ではありません。
まず切開する部分がだいたい同じ場所になってしまうので、何度も切ると傷が治りにくくなっていきます。また一度剥離した皮膚の下は治っていく過程で硬くなる為、二回目以降の施術自体が難しくなってしまう場合もあります。切るフェイスリフトは一生のうちに多くても2回までと思っておくと良いでしょう。
この知識が無いと『少したるんできたから切って引き上げよう』と若い年齢から安易に思って整形してしまうと年齢を重ねたとき『もっと後からしておけばよかった…』と後悔してしまう可能性もあるのです。
切るフェイスリフトの前に切らないフェイスリフト
切るフェイスリフトには回数制限がある事が分かりましたね。では30代くらいからたるみ始めた気になる顔は、限界まで我慢しておけばいいの?と思ってしまいますがそんなことはありません。
30代~40代の間は切らないフェイスリフトがお勧めです。切らないフェイスリフトはどんなものがあるのかご紹介します。
〈ハイフ〉持続期間:半年~1年
ハイフは熱を与える事で表面の肌を傷つける事なく内部のたるみを引き上げる施術方法です。ハイフには医療用とエステ用があり、医療用の方が安心でパワーも強くお勧めです。
(エステ用医療従事者の取り扱いではない為、安全面を考慮してあり効果が乏しいとされています。エステ用は月に1回は受けられるところが多いです)
顔のたるみが気になる人はまずハイフにチャレンジする人が多いです。ハイフは施術してから1か月後が一番引き上がるとされているため予定等を調整しながら施術するタイミングを決めるのが良いでしょう。ダウンタイムも少なく気軽に受けられるのでお勧めです。
〈糸リフト〉持続期間:半年~1年
糸リフトはたるんだ部分に引っかかりがある糸を入れ引っ張り上げる事で顔全体が引き上がる施術方法です。持続期間はハイフと変わりませんが、施術直後から効果の実感が出来るので一度糸リフトをやるとクセになる人も多いです。
定期的に糸リフトをすることでたるみ予防になりますが、皮膚のたるみが強い人は引き上げた先に余った皮膚が存在してしまうので適していない可能性があります。
〈ヒアルロン酸リフト〉持続期間:半年~2年
顔は加齢と共にボリュームダウンしてくことがあります。ボリュームダウンすると頬がこけたりほうれい線が深くなったり口角がたるんだりして老けた印象になっていきます。そういった部分をヒアルロン酸で補ったり、たるんできている部分を補正する事ができます。
ヒアルロン酸も入れた直後から効果の実感が出来るので人気ですが、リフトアップのヒアルロン酸注入は量を多く使用することがあるので料金が高くなります。
(注入量によっては切開リフトよりも高額になります。)
切るフェイスリフトのタイミングと持続期間とは
私は30代~40代にかけてはまず切らないフェイスリフトを推奨します。
今は切らないフェイスリフトもかなり技術が高いので個人的にも50代くらいまでは切らないフェイスリフトでいきたいなと思っています。
多くの人は50代後半~70代の方が切るフェイスリフトをしています。タイミングはこの時期が良いでしょう。たるみやすいお顔の作りの人は50代前半でも受けられます。
尚、切るフェイスリフトは持続期間が約15年前後と言われています。(これは施術後にまた“たるんできた”と感じるようになるまでの期間かと思います。)
この期間をどのタイミングで使うかが重要になってきますので、フェイスリフトを検討する際はよく考えましょう。
まとめ
フェイスリフトはどの種類も永久ではないが、効果の高い施術なので自分にとってベストなタイミングで行うのが大切でした。施術前に知っておくことで綺麗な状態を長く保つことが出来そうです。