クマ取り再生注射ってどうなの？美容整形外科クリニック勤務の私が答えます！

目の下のクマが気になるけど、なんとなく切るのは怖い…。調べてみると切らなくても目の下のクマは取れると記載しているクリニックも多くあるので気になりますよね。
でも金ドブになるならしたくないし、実際にクマ取りの再生注射ってどうなのか不安になってしまいます。今回はそんな不安を解消する為、クマ取り再生注射について解説させて頂きます。

Contents

なぜ目の下のクマが出来るのか？
クマ取り再生治療には様々な選択があった
正しいクリニック選びをする為に
まとめ

なぜ目の下のクマが出来るのか？

そもそもなぜ目の下にクマが出来るのでしょうか？目の下のクマは色によるものと脂肪によるものの２種類あります。青クマや茶クマといった色のクマは、メイクやまつ毛美容液による色素沈着や疲れによって他の皮膚の部分よりも暗いトーンになっている事で目の下のクマがあると感じます。

もう一つの脂肪は、目の周りをぐるりと囲う脂肪が加齢や重力によりどんどん下にずり落ちてくることで目の下部分に脂肪が突出してきます。その脂肪の突出が目の下に影を作りクマがあると感じます。
色によるクマに関してはレーザー治療での改善や、メイク落としをしっかりする、まつ毛美容液を控えるなど、比較的改善が容易な方でしょう。
一方脂肪の突出によるクマに関しては自分自身で改善するのには限界があります。
これを改善するのが美容整形外科のクマ取り再生注射です。

クマ取り再生治療には様々な選択があった

切開するのは少し怖かったり、初めては簡単そうな方法で試してみたいと検討している人はとても多いです。しかし調べてみると“クマ取り再生治療”といっても様々な種類や方法があるのでどれが自分に適しているのかイマイチ分からないかもしれません。
もしかしたら数種類あるという事を知らない人もいるでしょう。やってみても効果を感じなかった、やって後悔した、とならない為にそれぞれクマ取り再生治療の種類を把握しておきましょう。

方法①ヒアルロン酸注入

切らないクマ取りの多くはヒアルロン酸注入を考える人が多いかもしれません。
突出した脂肪が作る影の部分にヒアルロン酸を注入する事でなだらかな状態を作り、影を消すという方法です。目の下のヒアルロン酸注入は医師の技術が必要です。入れ過ぎると目の下の脂肪のふくらみがもっと大きくなりクマが強調されてしまいます。
逆に入れなさすぎは影を消せず、無駄な整形費用で終わってしまいます。ヒアルロン酸注入によるクマ取り再生治療を希望される場合は、技術力がある医師を探すことが大切です。

方法②ボトックス注射

目の下のクマが脂肪が直接的な原因ではなく、眼輪筋の作用によるクマだった場合はボトックス注射が効果的な場合があります。
笑った時だけ目の下のクマが気になる人はこれに当てはまります。ボトックスは筋肉を止める作用がある為眼輪筋を止める事で目の下のクマも改善されるという方法です。
ご自身の目の下のクマは、脂肪が原因なのか眼輪筋が原因なのか知る為にはカウンセリングで医師に直接診てもらう必要があります。
眼輪筋にボトックスを打つメニューがあるクリニックが安心です。

方法④PRP療法

PRP（Platelet Rich Plasma）療法とは自身の血小板を採取し、成長因子と共に気になるところへ注射するという方法です。自身の血小板と成長因子を注入する事で細胞の若返りや細胞増殖をしていく為、たるみやシワに効果があると言われています。
これも目の下のクマにする事でシワやたるみの改善に繋がるという事になります。
PRP治療は自身の血液なので異物を入れる事に抵抗がある人が選択します。
しかしヒアルロン酸注入よりも高額で、効果には個人差があると言われています。
安易に施術を決める前に他の選択肢も調べてみると良いかもしれません。

方法⑤FGF成長因子

FGF（Fibroblast growth factor）はPRP療法に混ぜる事もある成長因子です。繊維芽細胞増殖因子という意味の成長因子でこちらも自身の細胞を増殖させる効果があります。
このFGF成長因子を注入する事で体内でコラーゲンやヒアルロン酸を増殖、生成します。
PRP療法時にFGF成長因子を混ぜると異物反応を起こして肉芽形成（皮膚が盛り上がるような状態）になるため、混ぜて使っているクリニックもあるようです。
しかし注入部分が盛り上がり過ぎると、クマが大きくなってしまったり、予期せぬ部分が盛り上がってしまったりとリスクも高いです。混ぜて使用しているクリニックは医師の技術や知識を把握した上で施術を決めないといけません。